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秋の七草は、観賞を目的として選ばれた秋の草花。
“七草粥”とされる春の七草とは異なります。

万葉集で山上憶良がこう歌っているとおり
「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴朝がほの花」

はぎ・おばな(すすき)・くず・なでしこ・
おみなえし・ふじばかま・あさがお(ききょう)の七つです。

左から順に写真を並べてみました。
美しい野の花です。

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このままだと覚えにくいので、
おすきなふくは?」と覚えると良いそうです。

お:おみなえし
す:すすき
き:ききょう
な:なでしこ
ふ:ふじばかま
く:くず
は:はぎ  というわけです。

じつは秋の七草は観賞用としてだけでなく、
昔から漢方薬としても利用されてきたことをご存知ですか?

写真を見るかぎり漢方薬とは思えないですよね?
絶滅危惧種もあるので、今でも使われているかどうかはわかりませんが。

どんな薬効があるかというと

はぎ;根の部分が咳止め、去痰、胃の痛み、下痢などに用いられる。

すすき;根茎を利尿薬として。

くず;根は風邪薬で有名な葛根湯(かっこんとう)として利用。
   風邪のほか肩こりや神経痛などにも。

なでしこ;全草、種を利用。むくみや高血圧に。

おみなえし;根に消炎、排膿作用がある。

ふじばかま;全草利用。糖尿病、体のかゆみ。

ききょう;根は咳止め、去痰薬、のどの痛みに。


七草すべてにこんな薬効があるとはちょっと驚きですね。

一般人が勝手な手法で漢方利用するのは考えものですが、
葛根湯」はそのままの名前でドラッグストアで売られていたりします。
風邪をひいたときに飲んだことがあるかもしれません。

さらに、この「くず」ですが、
くず粉としてお菓子料理などに使われています。
お宅にもあるかもしれませんね。

葛湯(くずゆ)を食べたことはありますか?

葛粉を水で溶いて砂糖を混ぜ、そこに熱湯を加えると
とろとろ状態になります。

中華料理のあんかけと似た感じです。
鍋で加熱しながら透明になるまで練る方法もありです。

くず粉が少ないととろみが足りなく、
多すぎると固まってしまうので要注意。

とろみがあるため冷めにくく、体が温まります。
消化が良いので、昔から離乳食・流動食・介護食として用いられてきました。

子供の頃、風邪で食欲がないときなど食べさせられたことを思い出します。


こうしてみると
春の七草に比べて知名度の低い秋の七草ですが、
身近なものとして親しみを感じます。

秋の七草を探しながら、野原を散策してみたくなりますね。

 

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