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12月になると「“冬至かぼちゃ”が食べたい」
という人がいます。

冬至になぜ冬至かぼちゃを食べるのか理由はわからないけど
寒くなると甘いかぼちゃとあずきが恋しくなるそうです。

確かに、寒い日には甘いものがほしくなりますね。

寒さに耐えるため体が冬至かぼちゃを欲しているのでしょうか?
かぼちゃとあずきの栄養を考えると一理あるようですが。

なぜ冬至に冬至かぼちゃを食べるのでしょうか?

私の、冬至の日の長さに関する疑問とともに調べてみました。

また、地域によって食べ方が多少異なりますが、
おすすめのいとこ煮と小豆粥をご紹介します。


冬至の日の長さに関する個人的な疑問

“冬至”は、1年で昼の時間が最も短い日

それ以降は徐々に日が長くなっていく、
ということになっています。


でもなんとなく、
冬至の日を境に変わっていくという実感がありません。

本当に寒くて夜が長いのはもっと後のような気がするのです。

こんな疑問を感じるのは私だけでしょうか?

調べてみると
納得できる答えがわかりました。


冬至が1年で一番昼が短い日、ということは
1年で一番日の出が遅く、日の入りが早い日なのか、
というと、そうではない。

太陽と地球の、自転公転の精密な動きが関係して、

(細かな難しい計算は省略します。)  ヾ(´Д`;●) 

日の出が最も遅い日は冬至の半月ほど後で、
日の入りが最も早い日は冬至の半月ほど前になるそうです。

この、冬至の前後2週間ほどの微妙なズレ。

そして

冬至は日照時間が最も短い日なのでとっても寒い日なのか、
というと、これもそうではない。

実のところ最低気温は、
温まった地表や空気がしっかり冷え切るまで約1ヶ月かかるので、

1年で最も寒い日となるのは1月上旬頃とのこと。

なるほど~!

私の体感温度と時間的感覚から生じた疑問が解けたような気がしました。

冬至になぜかぼちゃとあずきを食べるのか?

冬至に食べる“冬至かぼちゃ”
かぼちゃとあずきを煮た料理ですね。

江戸時代から続いている風習ですが、
験かつぎだけでなく、栄養学的根拠もあるようです。


まずは縁起をかつぐという点から。


冬至の後は徐々に日が伸びていくので、
「物事が良い方向へ進む縁起の良い日」と考えられ、

冬至の日には縁起の良い食べ物を食べる風習が生まれた
というわけですね。


かぼちゃは“南瓜”と書きますが、
別名“南京”とも言います。

「ん(運)」の入った冬至の七種のひとつ。

ちなみに残りは
蓮根・人参・銀杏・金柑・寒天・饂飩で

この冬至の七種を食べると運気が上がると言われてるそうな。


そしてあずきは、
中国で昔から厄除けや魔除けの色とされる赤色。

かぼちゃで運気を上げ、あずきで厄災を吹き払う、

験かつぎの冬至かぼちゃで
冬を乗り越えようという考えだったのですね。

かぼちゃもあずきも長く保存できるので、
野菜不足の冬には最高の食材です。

話はそれますが、
かぼちゃにまつわる逸話をひとつ思い出しました。

幕末の超有名人、吉田松陰をご存知ですね?
NHK大河ドラマにもなりました。

はるか昔子供の頃民放のドラマで見た記憶ですが、

吉田松陰、幼名寅次郎は
貧しい下級武士の家の生まれで農業中心の生活。

学問所に弁当持参で通いますが、
中身はかぼちゃだけ。

ほかの子供たちに馬鹿にされいじめられます。

それでも栄養あるかぼちゃを食べて勉学に励む寅次郎は、
神童と言われるほどの才能を開花させた。

そんな内容だったと思います。

かぼちゃがあまり好きでなかった私は
かぼちゃを見直した記憶があります。


かぼちゃとあずきの栄養に納得

冬至に冬至かぼちゃを食べるのは
栄養学的にも根拠のあることでした。

かぼちゃは夏野菜ですが、
長期間保存できて冬まで置いておけます。

夏の太陽をたくさん浴びて育ったかぼちゃを冬に食べることで、
夏の元気パワーを少しでも取り入れるという意図もあったようです。


かぼちゃの栄養素といえば、
肌や粘膜を丈夫にするビタミンAになるカロテンが豊富なほか、

免疫力を高めるビタミンC、
末梢血管の血行を良くするビタミンE、

さらに鉄分やカルシウム、ポリフェノールなど
たくさんの栄養がつまっていて、

「冬至かぼちゃを食べれば風邪をひかない」
という言い伝えがあるほどです。


あずきの方はというと、

便秘を防ぐ食物繊維、
疲れや皮膚粘膜の炎症を防ぐビタミンB1・B2、

サポニン、ポリフェノール、亜鉛、鉄、カリウム
などが豊富に含まれていて、かぼちゃに負けない栄養源。


このように栄養豊かな冬至かぼちゃを冬に食べるのは
まことに理にかなったことと言えますね。


地域で異なる煮方、おいしいいとこ煮と小豆粥はコレ!

冬至かぼちゃは、かぼちゃとあずきを煮たものですが、

別名“いとこ煮とも言います。

なぜ“いとこ”なのか?というと、

かたい材料から順繰りに入れて煮る、
「おいおい煮る」つまり甥&甥でいとこ、という、

語呂合わせか駄洒落のようないわれがありました。


作り方は簡単で、

かたいあずきから煮て、やわらかくなったら
かぼちゃを入れてさらに煮る。

甘さ加減は好みで調整します。


たったこれだけなのですが、
地域によって出来上がりが異なるのが面白いところ。

私の住む宮城県地方では
かぼちゃとあずきの形がしっかり残っています。

でも山形出身の友人が作ると
かぼちゃとあずきの形は残っていません。

少し黄色がかったお汁粉のような、
両方が溶け込んだかのような出来上がりになります。

それはそれでおいしいのですが、
好みの問題でしょうか・・・

あなたの地方ではどんな冬至かぼちゃですか?


私がおすすめするおいしい“いとこ煮”は

あずきは煮くずれて、皮が若干残っている。
かぼちゃは角がとれているものの煮くずれる寸前。

そして砂糖とわずかな塩で調整した適度な甘さ。

かぼちゃはホクホクする栗かぼちゃが良いですね。


ところで

“冬至粥”というものはご存知でしょうか?

冬至の日に食べる“小豆粥”のことです。

多くの地域で小正月の1月15日に、邪気を払い一年の健康を願って
小豆粥を食べる風習がありますが、

この小豆粥を冬至の日に食べる地域もあるそうです。

また東北や北陸地方では、
1月7日の七草粥の代わりに小豆粥を食べる地域もあるとか。


甘みのないシンプルな小豆粥がおいしいと私は思います。

これも好みの問題かもしれませんが・・


小豆粥の基本材料は米と小豆ですが、
かぼちゃを入れたり餅を入れたりする地域もあります。

それぞれの地方の特色があって楽しそうですね。


いとこ煮も小豆粥も圧力鍋があれば簡単ですが、
作り方は「クックパッド」等でご確認くださいませ。

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