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玉ねぎは、台所の片隅に常備してあって、
いろんな料理に利用できる便利な食材。

種々のソースや煮込み料理、サラダやマリネのほか、
みそ汁や鍋物にも使われます。

主役になることはめったにありませんが、
多種多様な料理に欠かせない食材

主役を引き立てる名脇役のようです。

でもその実力には驚かされます。

今回改めて玉ねぎの栄養について再認識し、
その実力を見直すことになりました。

 

玉ねぎとの出会い


私が始めて玉ねぎの栄養価を知ったのはだいぶ昔のこと。

体が弱く、漢方や民間薬を様々試していたときでした。

ある雑誌に、玉ねぎのみじん切りと卵黄を混ぜたものを、
ご飯にかけて食べるとスタミナ増強になると書いてありました。

玉ねぎはニンニクの仲間。
精力増強の食材には違いありません。


実際玉ねぎは元々西洋野菜、

紀元前のエジプト王朝時代にはニンニク等と共に
労働者に配給されていた、と解説されています。

聖書の中にも、エジプトの奴隷だった古代イスラエル人が
エジプトを脱出したあと、食べ物に対する不満から、

エジプトで食べていたニラや玉ねぎやニンニクを食べたい、
と声を上げるシーンがあります。

ニラ・玉ねぎ・ニンニクで精力増強になるという解説は
確かに根拠のあることでした。


玉ねぎでスタミナ増強というこの試みは
実際に数回試してみました。

でも玉ねぎが少し多いと生の刺激で胃がやけるようでした。

結局長続きはしませんでしたが、
玉ねぎは健康のための栄養野菜だという認識は持ちました。


それからしばらくの後、

今度は玉ねぎが不眠やイライラに効果があると聞き及び、

さらには生活習慣病やダイエットにも良いと聞いて、
再び玉ねぎに対する関心が高まりました。


玉ねぎのことをもっと知りたいと思い調べてみました。

そして、
わかったのは玉ねぎの栄養のすばらしさ!

今まで軽く見ていた玉ねぎの実力に驚きました。

まず
玉ねぎがいつから食べられているのか
その歴史ですが・・・


玉ねぎが日本に入ってきたのは江戸時代。
一般家庭に普及したのは昭和になってからだそうです。

今では北海道を中心に広く国内生産されていますが、
なおかつ海外から大量に輸入するほど供給不足とのこと。

歴史が浅いにもかかわらず玉ねぎは今や
日本の食卓に欠かせない存在になっているわけですね。

 

玉ねぎの栄養の実力に驚き!


まず玉ねぎの主な栄養成分はこうです。

   ↓ (可食部100gあたり)

エネルギー  37kcal
水分                89.7g
たんぱく質       1.0g
脂質                  0.1g
炭水化物           8.8g
食物繊維           1.6g
ビタミンE        0.1mg
ビタミンB1     0.03mg
ビタミンB2     0.01mg
ビタミンB6     0.16mg
ビタミンC            8mg
ナトリウム            2mg
カリウム            150mg
カルシウム           21mg
マグネシウム         9mg
リン                     33mg
鉄                        0.2mg

一目してわかるのは、水分が多いこと。
含有量が多いのは、カリウム、カルシウム、リン。

これらの栄養素はどのように働くのでしょうか?

★カリウム

生命維持活動の上で欠かせない役割を担っているミネラル。

体に含まれている余計な塩分を体の外に出す効果があるので、
血圧を下げる代表的な栄養素でもあります。


★カルシウム

同じく生命維持活動に重要な役割を果たすミネラル。

骨や歯を作るだけでなく、出血を止めたり神経の働きや
筋肉運動などに影響を及ぼします。


★リン

体内に取り込まれたリンは、その85%がカルシウムや
マグネシウムとともに骨や歯をつくる成分になります。

残りは筋肉、脳、神経などの様々な組織に含まれ、
エネルギーをつくり出す時に必須の役割を果たします。


★ビタミンB群

私たちが生きるためのエネルギーを作るのに欠かせない栄養素。

ビタミンB群はどれかひとつだけでは効果を発揮しにくく、
相互に補い合いながら働きます。

上記でとくに多いビタミンB6は、
皮膚や粘膜の健康維持に働くとともに、

神経伝達物質の合成にも関わるので、
精神の安定に役立ちます。

ホルモンのバランスを整える働きもあり、
とりわけ女性にはうれしい栄養素です。

これだけではありません。
ここからが玉ねぎの栄養の実力!

玉ねぎの刺激成分の登場です。

 

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玉ねぎはにおいがきつく、切れば目にしみ、
生で食べればとても辛い。

これらの刺激成分が実力を発揮するのです。

聞き慣れない言葉ばかりですが

   ↓

◆ケルセチン

ポリフェノールの一種で、抗酸化作用が強く
血管を丈夫でしなやかにする働きがある成分。

サラサラ血液にして血流を良くしてくれる。
悪玉コレステロールを減らし、脂肪の吸収を抑える働きがある。

生活習慣病にもダイエットにも良いと言われるのは
このケルセチンの働きによります。


◆硫化アリル(硫化プロフィル)

これは玉ねぎ独特のにおいや辛みのもと。

硫化アリルには血液を固まりにくくする作用があるので
血栓予防に効果があります。

血液をサラサラにしてくれるのです。

またコレステロール低下、血糖値抑制作用、殺菌効果
などもあります。

さらにビタミンB1の吸収を促すので、
間接的にスタミナの強化や疲労回復効果が期待できます。


◆チオスルフィネート

玉ねぎを切る前に含まれている硫化プロピルは、
切った後空気にさらされてチオスルフィネートに変化します。

チオスルフィネートには血栓を予防する効果があります。


◆トリスルフィド

硫化プロピルは、玉ねぎの加熱調理によって、
トリスルフィドという物質に変化します。

トリスルフィドは、コレステロールや中性脂肪の値を
低下させる作用があります。

聞き慣れない言葉がなんだか難しく感じさせますね。


ではこれまで見てきた栄養成分が
総合的にどのような健康効果をもたらすのかご覧ください。

    ↓

●便秘、解熱、筋肉痛

●疲労回復、不眠、イライラ

●高血圧、動脈硬化、脳梗塞、糖尿病の改善

●喘息、骨粗しょう症、肝機能強化、視力強化

●美容、アンチエイジング、ダイエット

さらにこんな効果も期待できます。
    ↓

●加齢臭の予防
加齢臭は体を洗うだけでは治りません。

体の内側から改善していくには玉ねぎがうってつけです。

●認知症の予防
トリスルフィドが記憶をつかさどる大脳の海馬の酸化を防ぎ、
記憶障害や、認知症を予防する効果があります。

 

玉ねぎ中毒にご注意を!


玉ねぎのあまりに幅広い健康効果に驚かれたことと思います。

安価で手に入りやすい玉ねぎは、
あらゆる料理に活用できる万能選手。

私たちにとってとてもありがたい栄養野菜です。


でも、注意していただきたいことがあります。

ペットの玉ねぎ中毒!

犬や猫、牛・馬・羊などに玉ねぎは厳禁!

とくに犬は玉ねぎ中毒になると命にかかわります。

それに起因する溶解性貧血が発生すると、
赤血球内のカリウムが血液中に流出し

高カリウム血症に伴う死亡の危険性が高まるそうです。

食べ残しのハンバーグや肉じゃが、牛丼など
玉ねぎを使った料理は決して与えないでください。


今やペットを飼っているお宅は相当数。
その多くが犬または猫。

あなたもペットを飼っておられますか?

ではペットの健康を守るため
どうぞご注意くださいませ。

 

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